「同和問題が解決した時とは?」と高校生の子どもに尋ねられたら?

 自分の子どもが高校生だとしよう。子どもから尋ねられたら、どう答えるだろうか、と考えてみた。
 たぶん次のような会話になるだろう。
属人主義の答え方
(親)あなたのクラスメイトに、自分のご先祖様が、武士だったからと言って、偉そうにしている人はいる?
(子)そんなクラスメイトは、いないなあ。
(親)あなたのクラスメイトに、自分のご先祖様が、賤民だったと言って、卑下している人はいる?
(子)そんなクラスメイトは、いないなあ。
(親)あなたのクラスメイトに、ご先祖様の身分を理由にして、友だちつきあいをしない人はいる?
(子)そんなクラスメイトはいないなあ。
(親)あなたのクラスでは、同和問題はもう解決していると思うよ。
属地主義の答え方
(親)あなたのクラスメイトに、自分が生まれた所や、住んでいる所が、例えば高級住宅地だと言って、偉そうにしている人はいる?
(子)そんなことを言う人は、嫌われて友達ができないなあ。そんなクラスメイトはいないなあ。
(親)あなたのクラスメイトに、自分が生まれた所や、住んでいる所が、例えば公営住宅だと言って、卑下している人はいる?
(子)そんなことを卑下しているようでは、友達はできないなあ。そんなクラスメイトはいないなあ。
(親)あなたのクラスメイトに、生まれた所や、住んでいる所を理由にして、友だちつきあいをしない人はいる?
(子)そんなクラスメイトはいないなあ。
(親)あなたのクラスでは、同和問題はもう解決していると思うよ。