夏期講座襲撃事件


1970 (昭和45)年 7月29日、京都市岡崎の京都会館でひらかれた部落問題研究所と実行委員会の共同主催による第四回全国部落問題夏期講座に対して、部落解放同盟中央本部に動員された約400名の同盟員らが「粉砕」をさけんで会場におしかけ、これを阻止し防衛しようとした青年や労働者におそいかかり、30数名に重軽傷をおわせたうえ、午後4時30分にいたるまで受講者の入場を脅迫と暴力でさまたげ、夏期講座の開会を妨害した事件。これに対し警察は、再三の妨害排除要請にもかかわらず、「解同」の暴力行為を放置したまま傍観するだけであったが、2,000人をこえる受講生たちのきぜんたる態度と団結のまえに、午後4時40分ごろ「解同」は「粉砕」をあきらめて退去、午後 5時すぎから夏期講座の開会行事がおこなわれ、翌30日は、予定どおり 9分科会が開催され、前日をうわまわる3千数百名が参加した。