家父長制的家族制度とは

構成員個人の人格や人聞の結合をこえて成立・存続する「家」集団の内部で、その唯一の代表者である家長の絶対的な権力のもとに不平等な身分事的支配関係がつらぬかれていた前近代的家族の制度。
日本では明治以降も、家父長制的家族制度が法的にも維持・温存され、絶対主義的天皇制をささえる社会的・イデオロギー的基盤をなしてきた。
第2次世界大戦後は、新しく制定された日本国憲法にもとづいて民法の改正がおこなわれ、家父長制的家族制度は廃止された。