八尾市斉藤市議「除名」事件とは

八尾市議会本会議で、同和住宅の入居問題をとりあげようとした共産党の斉藤俊一市議の代表質問を阻止するため、解放同盟事大阪府連は 1969(昭和44)年 6月27日と 28日の両日、約1000名を動員して市役所を占拠したが、斉藤市議は「解同」の圧力や暴行に屈することなく 28日に代表質問をおこなった。そのため、解放同盟事大阪府連は市議会各派に圧力をかけ、7月 7日の本会議で斉藤市議の「除名」を決議させた。
しかし、大阪地裁は 9月20日、斉藤市議に対する「除名」処分は正当な理由がないとして、効力停止の判決をくだし、左藤大阪府知事も 1970(昭和45)年12月26日、斉藤市議の申し立てを認め、「除名処分を取り消す」という決定をくだした。