「部落問題」は今でも教えなければいけないのでしょうか

(回答)消えつつある問題を教えれば、残すことになります。
教えることはやめましょう。

子どもたちや市民の暮らしの中に部落問題は
ありません。「部落」を意識して生活していま
せん。どの調査結果を見ても、子どもが部落問
題に出会うのは学校の授業というのが多数です。
学校が部落を意識させているのです。
全国人権教育研究協議会大会の報告では教師が子どもに対して
「あなたは部落出身だ」と告げる実践まで見られます。
その結果、部落問題はいつまでたっても解決
しない問題と認識させています。
小学校の教科書からは「部落」「同和地区」
という名称や江戸時代の賤民身分の呼称が姿を
消しました。大阪府教委の人権教育指導資料集の小
学校向けからも消えました。
一部の学校現場ではいまだに「部落」「同和
地区」や賤民身分の呼称を教えているようです。
教えたことで子どもたちがその言葉を使い、そ
れをまた問題として学習に熱中するという悪循
環が見られます。
大阪市内のある中学校では、「差別落書き」
が見つかったとして教師が子どもたちに大問題
として訴える実践がありました。聞いた子ども
たちはその落書きが何を意味するのかわからな
かったといいます。死語になっている賤称語を
教師が子どもたちに教えていたのです。死滅し
つつあることばを学校の教師がよみがえらせて
はいけまん。